特徴
メスオスとも、クチバシは青みのある灰色で先端が黒いです。虹彩（こうさい）は金色です。翼は黒く、翼鏡（よくきょう）を含む翼帯（よくたい）は白色です。
-----オス（↑上の写真）
全体に黒く、脇と腹は鮮やかな白色です。頭部は紫色光沢のある黒色で、後頭部に長い冠羽（かんむりばね）があります。
-----メス（↓下の写真）
全体に黒褐色で、脇と腹は褐色で淡い横斑（おうはん）があります。オス同様、後頭部に冠羽（かんむりばね）がありますがオス程は長くありません。まれにクチバシの根元や下尾筒（かびとう）が白い個体もいます。

鳴き声
日本で越冬中はほとんど鳴きません。

食べ物
魚類、貝類、甲殻類、昆虫類、水草類など。

すみか
湖沼、河川、内湾など。

習性
主に冬鳥としてユーラシア大陸などから飛来します。
数羽から数十羽の群れで過ごしますが、渡りの時期には大きな群れになることもあります。
キンクロハジロは「海ガモ」に分類されています。（※下のメモ参照）

メモ
カモの仲間はその体型や生活様式により、淡水ガモと海ガモに分けることができます。
●淡水ガモは「水面採餌ガモ」とも呼ばれ、主に川や湖で生活し、水面や水面近くのエサを逆立ちして食べ、飛び立つときは助走しません。
●海ガモは「潜水ガモ」とも呼ばれ、淡水域にもいますが主に海上で生活し、水中に全身潜ってエサを採り、飛び立つときは水面を蹴って助走してから飛び立ちます。