特徴
メスオスとも同じ色柄です。頭は黒褐色で顔は白っぽく黒褐色の過眼線(かがんせん)と頬線(ほおせん)があります。クチバシは黒く、先端が黄色です。首と胸は褐色で黒褐色のまだら模様があります。背と腹は黒褐色で羽には細く白いふちどりがあり、うろこ模様に見えます。翼鏡(よくきょう)は鮮やかな青色で飛び立つとよく目立ちます。尾羽(おばね)は黒褐色で外側に白っぽいところがあります。足は赤色がかったオレンジ色で水かきがついています。
鳴き声
濁った大声でゆっくり 「ガァガァガァ」 「ゲェゲェゲェ」
オスが求愛するときに小さく 「ピィッ」
雛(ひな)が細く 「ピッピッピッ」
などと聞こえる声で鳴きます。
食べ物
草の種子、葉、落穂、水生昆虫、貝、小魚など。
すみか
水草の茂った池や湖沼が好きです。河川、水田、お堀や公園の池などでもよく見かけます。
巣
水辺に近い竹薮や草むらに、円形の大きなお椀状の巣を造ります。枯れ草の茎や葉、自分の腹部の羽毛を巣材として使用します。
習性
日中は水浴びや休息をして、夕方から活発に採食します。初夏にはたくさんの雛(ひな)を連れ泳いだり歩いたりして移動する姿を見ることができます。擬傷(ぎしょう)をすることもあります。 カルガモは「淡水ガモ」に分類されています。(※下のメモ参照)
メモ
カモの仲間はその体型や生活様式により、淡水ガモと海ガモに分けることができます。
●淡水ガモは「水面採餌ガモ」とも呼ばれ、主に川や湖で生活し、水面や水面近くのエサを逆立ちして食べ、飛び立つときは助走しません。
●海ガモは「潜水ガモ」とも呼ばれ、淡水域にもいますが主に海上で生活し、水中に全身潜ってエサを採り、飛び立つときは水面を蹴って助走してから飛び立ちます。
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