特徴
オスメスとも足は黒く、爪は鋭いです。体のわりに頭が大きいです。クチバシは黒くて太く短めですが、先が鋭く下に曲がっています。尾羽(おばね)は黒色がかった褐色です。
----- オス(↑上の写真)
頭から首にかけてオレンジ色がかった褐色で、背は青みのある灰色です。翼は黒く、閉じた状態でも白い斑点(はんてん)が小さく見えます。頬と喉は白っぽく、脇と腹は淡いオレンジ色です。過眼線(かがんせん)は黒く、幅が広いです。眉斑(びはん)はくすんだ白色です。
----- メス(↓下の写真)
体の上面は灰色がかった茶色です。過眼線(かがんせん)は褐色で淡く、目より後方だけにあります。眉斑(びはん)がわずかにあります。体の下面は淡い茶色で波状の横縞(よこじま)があります。翼の白い斑点(はんてん)は閉じた状態ではほとんど見えません。
鳴き声
ゆっくりしたテンポで 「ギュン、ギュン」 「キチキチキチ」
縄張り(なわばり)を宣言するために 「キィーキィキィキィ」(高鳴き)
などと聞こえる声で鳴きます。
他の鳥の鳴きまねもします。
食べ物
昆虫類、カエル、ミミズ、魚類、小鳥、木の実など。
すみか
森林、雑木林、農耕地、低木のある草地など。
巣
細い茎やつたなどにカップ状の巣を造ります。
習性
「はやにえ」といって捕らえた獲物を樹木の枝やトゲに突き刺して放置していることがあります。貯食や縄張り(なわばり)の目印または誇示のためではないかと言われています。秋から冬にかけてはオスメスとも一羽ずつ縄張り(なわばり)を持ちます。電線や木の枝、杭のてっぺんなど目立つところにとまることが多いです。とまっているとき、体を静止させた状態で尾羽(おばね)を回すようなしぐさをします。
メモ
モズの高鳴きは秋の風物詩と言われています。
漢字の「百舌」はいろいろな鳥の鳴きまねをするとことろからつけられた名前です。
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