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チュウヒ   チュウヒ
タカ目タカ科
学名:Circus spilonotus
英名:Asian Marsh Harrier
漢字:沢鵟
全長 全長:オス48cm メス58cm
翼開長 翼開長:113~137cm
10月から4月にかけて見られる

 

特徴
体の厚みが薄く、細身で、翼と尾羽(おばね)と足が長いです。
羽色は個体差が大きく、複雑です。オスの代表的なタイプの特徴をいくつか紹介します。
-----黒×白×灰色タイプ
背と雨覆(あまおおい)が黒色で、羽に白色、又は灰色のふちどりがあります。風切(かざきり)と尾羽(おばね)は淡い灰色で、翼の先は黒いです。顔は黒く、頭部と首と体の下面と翼下面(よくかめん)が白いです。頭部や首、喉、胸、腹に黒い縦斑(じゅうはん)があります。虹彩(こうさい)は黄色です。
-----上面が暗褐色で下面が暗白色タイプ
背と雨覆(あまおおい)が暗い褐色です。風切(かざきり)と尾、もしくは中央尾羽が灰色で黒い横帯があります。上尾筒(じょうびとう)が白いです。体の下面は灰色がかった白色で暗い褐色の縦斑(じゅうはん)があります。虹彩(こうさい)は黄色です。
-----胸にクリーム色の帯があるタイプ
首の前側に暗い褐色の縦斑(じゅうはん)があります。腹と腿(もも)は一様に茶褐色です。
①風切(かざきり)と中央尾羽が灰色で黒い横帯があり、上尾筒(じょうびとう)が白く、虹彩(こうさい)が黄色です。
②風切(かざきり)と尾の上面が暗い褐色で横帯がなく、上尾筒(じょうびとう)が茶褐色で、虹彩(こうさい)が褐色です。
③①や②の中間色の個体や、顔が白い個体もいます。
-----メス
メスはオスに比べると、体が大きく、クチバシが長くて足が太いです。頭から胸にかけて茶色がかった白色です。体の上面は褐色で下面は茶褐色です。飛んでいるときに下から見ると、雨覆(あまおおい)は淡色で風切(かざきり)は褐色で横帯がありません。

鳴き声
かすかな声で 「キュッ、キュッ、キュッ」
などと聞こえる声で鳴きます。

食べ物
ネズミ類、鳥類、爬虫類、両生類、昆虫類など。

すみか
広い湿地、水田、畑、干拓地、湖沼、池、河川など。

習性
秋に冬鳥としてロシア極東南部やモンゴルなどから飛来します。冬期は単独で行動します。
ヨシ原や草地の上で、翼を浅いV字型に広げ、羽ばたきと滑翔(かっしょう)を交えて低く飛んでエサを探します。急回転やホバリングもします。

メモ
チュウヒは日本のタカの仲間では唯一地上に巣を造ります。

 
  チュウヒは大変耳がよく、獲物を捕らえるときに低い位置を飛ぶのは獲物の出すかすかな音を聞いているからではないかといわれています。  
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